このページでは、粉体塗装における帯電方式の種類を解説しています。それぞれの特徴とメリット・デメリットについて記載しているので参考にしてください。
粉体塗装の帯電方式は、主に2つの方法に分かれます。導入するポイントは、塗装する物質の大きさや形状、材質や塗料の回収・非回収などです。どちらの帯電方式が好ましいかは、さまざまな条件をチェックしたうえで選定する必要があります。 コロナ方式とトリボ方式、それぞれの特徴とメリット・デメリットを 見ていきましょう。
ガン先端のコロナ電極に対し、高電圧を印加させて電極からコロナ放電を起こします。その放電によって発生したイオンで塗料を帯電させ、設置した被塗物に密着させる方法です。粉体塗装の中ではメジャーな塗装方法として知られています。
粉体塗料の材質を問わず、あらゆるタイプの塗料に使用ができます。また塗着効率が良く、構造も簡単なのでメンテナンスも容易です。
一方で、膜厚になるとゆず肌になったりピンホールが生じやすくなったりするデメリットもあります。凹部には塗料が入りにくいとされています。これは凹部の内側には電界作用で発生するはずの電気力線が侵入できないファラデーゲージ効果が影響しているのが原因です。凹部に塗装しようとスプレーを噴射しすぎると静電反発が起こることもあるため、塗装外観不良にならないように注意が必要です。
トリボ方式は、コロナ方式ではネックとなっていた凹部内側への塗装がしやすい方法です。粉体塗料に対して、スプレーガンをエアで輸送する際に発生する摩擦を利用してマイナスの電気を帯びさせ、設置した被塗物に付着させます。コロナピンを利用した強制的な帯電ではないため、確実に塗料が帯電するようにスプレーガンのストロークを長くしたり内側を樹脂製にしたりという工夫を施します。
静電反発が発生しづらく複雑な形状物に対しても塗料が入り込みやすいという点はメリットです。また平滑性のある塗膜が形成でき、リコート性も良いでしょう。ただし帯電のしやすさは塗料の特性に大きく左右される点はデメリットとして挙げられます。日本のような気候の国では、湿度の影響を受ける可能性もあるため、注意しなくてはなりません。
粉体塗装にはコロナ方式とトリボ方式の2つの方法があり、紹介したように特徴が異なります。それぞれのメリットとデメリットを踏まえたうえで適した塗装方法を選択することが大切です。
また今回紹介している帯電方式以外にも、本サイトでは粉体塗装に関する基本知識を豊富に紹介しています。粉体塗装の帯電方式を選択するだけでなく、 準備から仕上げまですべての工程を丁寧に行うことが仕上がりを大きく 左右します。
粉体塗装に関するさまざまな知識を身につけることで、依頼する業者も見極められるようになるでしょう。粉体塗装に関する基礎知識はぜひ下記のページでご確認ください。
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社名 | フクテック |
太陽塗装 |
富木島タイヤ |
岡野 コーティング |
筒井工業 |
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創業年 | 1947年 | 1966年 | 記載なし | 2002年 | 1963年 |
対応製品 |
![]() 箱物 (配電盤など) |
![]() 金属部品 |
![]() 自動車 ホイール |
![]() バイク 部品 |
![]() 建材 |
※2021年5月12日調査時点で「粉体塗装 愛知」とGoogle検索をして出てきた業者を30社調査。その中から塗装に関する納期が公式HP内に記載されている5社を、納期の早い順に掲載しました。
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