粉体塗装にもロボットの導入が始まっています。均一な品質に仕上げられる点や人的ミスを減らせる点は魅力ですが、人手不足などが原因で一時的に粉体塗装を外注しなければならないケースなどには向いていない可能性があります。この記事では、ロボットを用いた粉体塗装の事例と粉体塗装にロボットを用いるメリット・デメリットを解説しています。
株式会社リ・フォースは、粉体塗装ラインに2台のロボットを導入しています。特徴は、リピート品であれば、過去のデータを呼び出すことで段取り時間を短縮できることです。条件次第では納期を短縮できるでしょう。対応可能ワークサイズは1000×1000×1800となっています。
参照元:株式会社リ・フォース公式サイト(https://premium.ipros.jp/re-force/product/detail/2000722319/?categoryId=)
株式会社IECは、塗装ロボット「レシプロケータ(川崎重工株式会社)」の自動塗装テストを行える粉体塗装ブースを設けています。特徴は、3D-ICスキャンを活用したティーチングレス塗装テストを行えることです。対応可能ワークサイズはW2000×D1000×H2000(重量50kgまで)となっています。
参照元:株式会社IEC公式サイト(https://laboratory.iec-jpn.co.jp/industial-field/powder/)
粉体塗装にロボットを利用することで、長期的には生産性の向上を期待できます。 塗装に関するロボットティーチングを適切に実施する ことにより、均一な品質に仕上げられるうえ人的ミスなども防げるからです。ケースによっては、熟練作業者と同等の塗装品質に仕上げられることもあります。経営者にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。
長期的な視点で考えると、コスト面のメリットも期待できます。人的なミスを防ぎつつ、定型作業を効率よくこなせるからです。例えば、塗料の無駄を減らすなどを期待できます。また、夜間帯に稼働させれば、人件費の削減も期待できます。
以上のメリットは長期的な運用を考えた場合です。 短期的な視点で見るといくつかのデメリット があります。例えば、スポットでの運用や短納期での運用は難しいでしょう。作業を定型化するため、ロボットティーチングや問題点の洗い出しなどが必要になるからです。これらを行っているうちに納期がきてしまうことなどが考えられます。
粉体塗装にロボットを活用するため、さまざまな準備が必要です。具体的な内容はケースで異なりますが、いずれにせよ一定のコストがかかります。例えば、ロボットティーチングには技術者が必要です。生産性の向上やコストダウンなどを期待できるのは作業定型化が完了してからといえるでしょう。短納期・低コストを求めているユーザーには向いていない可能性があります。
粉体塗装はロボットでも行えます。長期的には生産性の向上やコストダウンを期待できますが、急いでいるケースなどには向いていないと考えられます。作業を定型化するため、時間とコストがかかるからです。お急ぎの方は、以下の記事を参考に納期が早い愛知の粉体塗装業者を探してみてはいかがでしょうか。
▼左右にスクロールできます▼
社名 | フクテック |
太陽塗装 |
富木島タイヤ |
岡野 コーティング |
筒井工業 |
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期間 |
最短2時間
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最短半日
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最短3日
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最短1週間
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最短2週間
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創業年 | 1947年 | 1966年 | 記載なし | 2002年 | 1963年 |
対応製品 |
![]() 箱物 (配電盤など) |
![]() 金属部品 |
![]() 自動車 ホイール |
![]() バイク 部品 |
![]() 建材 |
※2021年5月12日調査時点で「粉体塗装 愛知」とGoogle検索をして出てきた業者を30社調査。その中から塗装に関する納期が公式HP内に記載されている5社を、納期の早い順に掲載しました。
※業者の状況によって、希望する条件での対応が難しい場合がございます。詳しくは、各業者にお問い合わせください。