粉体塗装における膜厚とその測定方法
愛知県をはじめ全国で粉体塗装の依頼を検討している方に向けて、粉体塗装において膜厚とはどのような影響をもたらすものか、
膜厚を測定するための3つの方法
もあわせて解説します。
粉体塗装の膜厚とは？
粉体塗装の膜厚とは、溶剤塗装の約2倍である60ミクロンが基本です。溶剤塗装に比べて粉体塗料の粒子は大きいため、膜が厚い印象を受けます。しかし粉体塗装の膜厚感は、見た目の立体感を演出できるため用途によってはメリットとなります。また膜厚の大きさは、ピンホールのできにくさや耐食性・耐熱性・耐久性の高さにもつながります。
粉体塗装の膜厚を測定する方法
それでは粉体塗装での膜厚を測定する方法について見ていきましょう。測定するには膜厚計を使う方法が一般的ですが、膜厚計にもさまざまな種類があります。
非接触の超音波測定機を使う方法
まずは塗膜に接触することなく測定できる、非接触の超音波測定機を使う方法をご紹介します。非接触の超音波測定機は硬化していない状態でも、機器をかざせば超音波により粉体塗装の膜厚を測定できる機械です。ゆっくりとした動きであれば移動しながらでも測定できるものもあり、手のひらサイズでコンパクトなことが特徴となります。
接触型のウェットフィルム膜厚計を使う方法
粉体塗装の塗膜に接触させながら膜厚を計測する機器は、ウェットフィルム膜厚計と呼ばれます。ウェットフィルム膜厚計では、乾燥する前の塗装の膜厚を測れることがメリットです。塗膜に測定の跡が残ることもありますが、接触面積は小さいのでそれほど目立たせず測定できます。
接触型のロータリー式膜厚計を使う方法
接触型の粉体塗装膜厚測定機の中には、ロータリー式と呼ばれるものもあります。ロータリー式の膜厚計は、塗装面への接触面積が大きいことがデメリットとなりますが、ウェットフィルム膜厚計より精度が高いことがメリットです。粉体塗装の膜に対して、円盤型の測定機を転がすことで測定します。
接触型の電気式・磁気式の膜厚計を使う方法
接触型の粉体塗装膜厚計には、電気式や磁気式のものもあります。電気式は電流を流しながら、端子間の電圧降下の様子を測定することで膜厚を測ります。磁気式は永久磁石にて磁場に与える影響を測定して膜厚に変換する方式です。測定対象の特性により適した膜厚計も変わるので、用途にあったものを選んでください。
粉体塗装の基礎知識を確認しよう！
愛知県をはじめ全国で粉体塗装を依頼する際には、膜厚測定をはじめ知っておきたいことがたくさんあります。
粉体塗装の膜厚は塗装の耐久性だけでなく、見た目の高級感や質感にも影響を及ぼすものです。
厚みがあることのデメリットもありますが、メリットもあるので、用途や目的により膜厚について考えてみてください。
また粉体塗装の基礎知識を確認してから依頼すれば、満足できる塗装となるのではないでしょうか。粉体塗装の基礎知識やメリット・デメリットについては、下記の記事で詳しく解説しています。愛知県で粉体塗装の依頼を検討されているなら、ぜひこちらのページで基礎知識を確認してから業者選び・依頼をしてください。
