このページでは粉体塗装の種類について、代表的な2つについて解説。それぞれの使用用途についても紹介しているので参考にしてみてください。
熱可塑性粉体塗料は与える熱(温度)によって形状や状態を変化させ、使用する塗料です。高温の熱を加えることで溶解・軟化し、形状を変化させます。反対に温度が下がり熱が冷めてくると固形化し、塗膜にすることができます。特徴として、化学変化による形状の変化ではないため、熱を加えることで溶解・軟化、熱が冷めると固形化という変化を繰り返すことができます。
粉体塗装樹脂材料として代表的なものとして、ポリエチレンやポリアミド(ナイロン)が挙げられます。
ポリエチレン粉体塗料はさらに3種類に分けられます。
屋内外で幅広い製品に使用されています。耐磨耗、耐油性、耐衝撃性、耐熱性が高いのが特徴です。
熱することで化学変化が起こり、塗膜が形成される塗料です。用途に合わせた塗料を選択することができますが、その理由は化学変化によってあらわれる特性にも差異が生まれるため。それぞれの特性に応じて性能を付加することで、複数の選択肢を生んでいるのです。
塗装方法として採用されるはは静電粉体塗装法です。被塗装物にプラスの、塗料にマイナスの電気を帯させ、付着させる方法です。
ベースの樹脂系によって、使用される場面にも違いがあらわれます。
防食性、密着性、耐薬品性には優れていますが、耐侯性には難があります。屋外製品に対しても採用されますが、紫外線の影響が少ない金属製品などに使用されます。
つや消し塗膜を形成できる塗料です。外観にも優れていますが、実はこうした特性は他の塗料では見られません。エポキシ樹脂の特性上、耐侯性には劣るため屋内用の製品、家電や銅製家具に採用される場面が多くみられます。
ポリエステル系粉体塗料の特性として耐酸性や耐湿性が挙げられます。また耐侯性もエポキシ系粉体塗料に比べると優れています。目立った欠点がない塗料ということもあり、屋内外問わず、さまざまな場面で採用されています。
フッ素系粉体塗料は耐侯性に優れている塗料です。他にも耐光性、耐薬品性に強い特性を持ちます。これらの特性から紫外線の影響を強くうける高層建築物の外装への塗装に採用されています。塗装周期の改善が期待できるためライフサイクルコストの削減を図れる一方で、ポリエステル系樹脂塗料などに比べると一回当たりのコストは高めです。
対応製品
箱物(配電盤など)
機械カバー
特徴
対応製品
金属部品
特徴
対応製品
建財
特徴