本記事では、粉体塗装の流動浸漬法の特徴や使用される塗料、粉体塗装の流動浸漬法を行うメリット・デメリットを紹介します。
流動浸漬法とは、粉体塗装を実施する方法の1つです。加熱済みの対象物に対し、粉体塗料を圧縮空気で流動させ、流動浸漬槽と呼ばれる容器に入れ、対象物の熱で溶かして付着させる方法です。
粉体材料は、容器に入れて下部から圧縮空気を供給すると、粉体は浮遊して流動層が発生します。液体に似た特性を持つ流動層なので、粉体が動きやすい状態になります。コーティングしたい対象物を流動層に浸漬すると、物体の表面に均一に付着してコーティング層が形成される仕組みです。
具体的な手順は、以下の通りです。
流動浸漬法で使用する材料は、コーティングの目的や対象物に応じて選ばれます。
主に使用される材料は、ナイロンやポリエチレン、塩化ビニルといった熱可塑性樹脂です。熱可塑性塗料は、熱を加えると溶解する特徴があります。温まると形状が変化し、冷えると硬化するという仕組みになっており、流動浸漬法での使用に適しています。
また、熱可塑性塗料は熱による化学変化が発生しないため、一度硬化しても再度熱を加えると軟化し、形状の変化を繰り返せる特徴もあります。
上記の材料にはそれぞれ特徴があるため、対象物の性質を見極めたうえで選択する必要があるでしょう。
粉体塗装の流動浸漬法のメリットは、流動性の特性により、複雑な形状の素材でも容易に塗装できる点です。粉体が均等に付着し、均一な厚さの塗膜が形成されます。
また粉体塗料の回収装置を用意する必要がない、電気を通さない素材にも塗装できる、などのメリットもあります。
流動層を形成するためには専用の設備が必要であり、対象物全体が収まるタンクも重要です。
対象物が大型であればタンクも大型にする必要があるため、大きな物体のコーティングにはあまり適していません。
大型の対象物を粉体塗装の流動浸漬法で塗装する場合、設備投資にコストがかかります。
また、使用できる粉体材料には種類があるものの、粉体の特性によっては流動層が適切に形成されないことがあります。
粉体塗装の流動浸漬法は、粉体が均一に付着する、複雑な形状でもコーティングしやすいなどのメリットがある一方で、コーティングできる材料には制限があり、大型の物体には適していないというデメリットもあります。
他の方法を比較して、対象物に適しているかどうかを確かめたうえで実施しましょう。どの方法が適しているか判断が難しい場合は、業者に相談してアドバイスを受けることをおすすめします。
以下のホームページでは、愛知県で粉体塗装を行っている業者を紹介しています。粉体塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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社名 | フクテック |
太陽塗装 |
富木島タイヤ |
岡野 コーティング |
筒井工業 |
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期間 |
最短2時間
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最短半日
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最短3日
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最短1週間
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最短2週間
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創業年 | 1947年 | 1966年 | 記載なし | 2002年 | 1963年 |
対応製品 |
![]() 箱物 (配電盤など) |
![]() 金属部品 |
![]() 自動車 ホイール |
![]() バイク 部品 |
![]() 建材 |
※2021年5月12日調査時点で「粉体塗装 愛知」とGoogle検索をして出てきた業者を30社調査。その中から塗装に関する納期が公式HP内に記載されている5社を、納期の早い順に掲載しました。
※業者の状況によって、希望する条件での対応が難しい場合がございます。詳しくは、各業者にお問い合わせください。