このページでは、粉体塗装の工程や基礎知識について紹介しています。
塗膜をより密着させるために、油成分を除去するアルカリ脱脂工程と錆びを落とす酸洗工程を前処理として行います。しっかりと処理を行って不純物が取り除かれたところに、前処理の最終工程として行うのが化成処理です。化成処理は防錆性が高く、リン酸亜鉛皮膜が塗料との密着性をアップさせてくれます。
化成処理を行うと、表面は濡れた状態になります。そのまま粉体塗装を行ってしまうと水分が残ってブリスターと呼ばれると塗装後に発生しやすい不良を招いてしまいます。そのため、塗装の前に水分をしっかりと取り除かなくてはなりません。水切り乾燥の工程で、水分を完全に取り除きます。
さらに、表面に付着しているものを取り除く目的で、ホコリや静電気の除去を行います。目には見えづらい細かいホコリでも、実際に粉体塗装をしてみると目立つようになったり、小さなホコリがあることで塗装が密着しなかったりする可能性もあります。
粉体塗装のメインとなる工程です。粉末状の塗料を、エアーで吹き付ける塗装手法です。粉体ガン内にある電極へ電圧を印加する「コロナ式粉体塗装」や粉体塗料がガン内を通過する際の摩擦で静電気を発生させる「トリボ式粉体塗装」の2種類があります。
粉体塗装を終えた後、溶剤と比較して180~200度の高い温度で乾燥させます。基本は20~30分の感想ですが、乾燥時間において重要なのは、雰囲気温度ではなく被塗物の温度を規定時間昇温させることです。しっかりと温度が上がっていない場合は、20~30分という時間を守って乾燥させても、うまく乾燥しきれていない恐れがあるので、注意してください。温度が上がりにくい場合は、乾燥時間を長くするなどの微調整を行います。
乾燥させ、出荷をする前に規定の膜厚であるか、光沢があるかを検査します。また外観も合わせてチェックを行い、異物の付着や塗り残しなどが発生していないかの検査も実施します。これらの検査を合格した製品をお客様に納品・出荷します。
粉体塗装は、塗装をするだけがすべてではありません。 工程をチェックしてみると、塗装がしっかりと密着するように、そして美しい仕上がりになるようにとさまざまな行程があります。 前処理で塗装をする前のベストな状態を作り、実際に塗装を終えてからもしっかりと乾燥させて検査をし、すべてにおいて合格したものだけが出荷されていきます。
それらのすべての工程において、妥協しないことが仕上がりの良し悪しを左右するのです。 それぞれの工程をきちんと行わない業者に依頼してしまうと、仕上がりの不良 につながるので注意しましょう。以下のページでは、粉体塗装に関する基礎知識を紹介しています。工程とともに基礎知識をつけておくことで、よりイメージもわきやすくなるでしょう。以下も合わせてご確認ください。
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社名 | フクテック |
太陽塗装 |
富木島タイヤ |
岡野 コーティング |
筒井工業 |
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期間 |
最短2時間
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最短3日
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最短1週間
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最短2週間
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創業年 | 1947年 | 1966年 | 記載なし | 2002年 | 1963年 |
対応製品 |
![]() 箱物 (配電盤など) |
![]() 金属部品 |
![]() 自動車 ホイール |
![]() バイク 部品 |
![]() 建材 |
※2021年5月12日調査時点で「粉体塗装 愛知」とGoogle検索をして出てきた業者を30社調査。その中から塗装に関する納期が公式HP内に記載されている5社を、納期の早い順に掲載しました。
※業者の状況によって、希望する条件での対応が難しい場合がございます。詳しくは、各業者にお問い合わせください。