粉体塗装と溶剤塗装の用途やコストなどに、違いはあるのでしょうか?そこで本記事では、粉体塗装と溶剤塗装の違いを解説します。
溶剤塗装は板金部品を塗装する際、一般的に用いられている塗装方法です。顔料を有機溶剤に溶かし、エアースプレーなどで吹き付けて塗装します。
塗装したら揮発成分を飛ばし、塗膜を固めるために乾燥炉などで焼き付けますが、焼き付けをしない溶剤塗料もあります。
塗料を少量から購入できるため、小さい製品や少量の製品など、製品に合わせた塗装ができる点がメリットです。必要以上の塗料を購入する必要がなく、適切なコストで作業にあたれます。また、塗料の購入がスムーズである点もメリットのひとつです。新たな色の塗料が必要になった際に、短い納期で入手できるので、急ぎの仕事にも対応しやすい塗装方法です。
溶剤塗装のメリットとして、少量で強度の高い塗装被膜を実現できる点が挙げられます。耐食性、耐薬品性に優れ、安全な塗装が可能です。また、塗装時に塗膜にならなかった塗料を回収して再利用できる点もメリットだといえます。塗料を無駄なく使えるので、コスト削減につながります。
溶剤塗装でできる1回の膜圧は20μm前後とされているため、厚い膜厚を必要とする屋外向けの塗装には不向きです。
その場合は、粉体塗装を使用する場合があります。ちなみに、溶剤塗装は膜厚を均一にする必要があるため、作業には高い技術を要します。また、厚い膜厚を必要とする場合は、一度塗装してから焼き付けて乾かし、再度塗装するため、作業工数が増加します。
溶剤塗装は有機溶剤を使用するため、塗装ブースの排気設備や、有機溶剤中毒予防規則に則った作業が必要です。粉体塗装は有機溶剤を使用せずに塗装できるので、作業者は防塵マスクを装着するのみで作業にあたれます。
溶剤塗装は塗料を溶剤で溶かして塗装しますが、粉体塗装は塗料を粉末状にして塗布し、熱を加えて溶融固化させます。塗料の形状と塗装方法が異なる点が大きな違いです。塗装方法が異なる点から、溶剤塗装は膜厚を薄くしたい塗装に適しており、厚くしたい場合には粉体塗装が適しているといえます。
溶剤塗装は膜厚を均一にするための高い塗装技術が必要になりますが、粉体塗装は静電気の力で塗料が回り込むので、膜厚をつけやすい塗装方法です。粉体塗装は簡単と一概にはいえませんが、溶剤塗装よりも作業難易度は低いといえるでしょう。
粉体塗装と溶剤塗装は、塗料の形状や塗装方法に違いがあります。製品によって適した塗装が異なるため、業者に確認した上で作業を依頼することが望ましいでしょう。
当サイトでは、愛知県で粉体塗装に対応している塗装業者を多数紹介しています。塗装したい製品から業者を選ぶことも可能ですので、ぜひ参考にしてください。
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社名 | フクテック |
太陽塗装 |
富木島タイヤ |
岡野 コーティング |
筒井工業 |
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期間 |
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最短半日
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最短3日
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最短1週間
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最短2週間
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創業年 | 1947年 | 1966年 | 記載なし | 2002年 | 1963年 |
対応製品 |
![]() 箱物 (配電盤など) |
![]() 金属部品 |
![]() 自動車 ホイール |
![]() バイク 部品 |
![]() 建材 |
※2021年5月12日調査時点で「粉体塗装 愛知」とGoogle検索をして出てきた業者を30社調査。その中から塗装に関する納期が公式HP内に記載されている5社を、納期の早い順に掲載しました。
※業者の状況によって、希望する条件での対応が難しい場合がございます。詳しくは、各業者にお問い合わせください。